最近よく思い出すのは、昔茅ヶ崎にあった
パシフィックパークホテル。
私は幼い頃、そこのスイミングクラブに通って
いて、カナヅチだったのが1キロ以上も泳げる
ようになりました。
夏は屋外の25メートルプールでレッスン。
終わると別のプールで遊びます。
そこには貝殻の形をした滑り台があって、よく
滑っては水着を破いた記憶があります。
なぜって?あの時代の滑り台はザラザラした
石のようなもので出来ていて、ちゃんとサンド
がかけられていなかったんじゃないかしら?
冬は温水プールで泳ぎました。
そこはホテルの喫茶店から丸見え(ガラス張り)
のプール。
外の寒さなんか気にならないくらい暖かくて
楽しかった。
そのプールは潜ると小さな音でハワイアンが流
れていました。子ども心に潜ることが何か、大人
の世界を垣間見るようでドキドキしたものです。
私が忘れられないのはその「ハワイアン」のせい
です。なぜだかその記憶は私の頭の中の大切な
部分を広範囲で支配していて、今もハワイアンを
聴くと、あのころを思い出します。
もう、茅ヶ崎の海岸線にあのホテルはありませんが、
私の心にはしっかりと、湘南が元気だった、生き生き
していた黄金時代が焼きついています。